木目調家具を長持ちさせるメンテナンス
木の温もりを感じることができる木目調家具は使い込むほどに愛着が湧き、長年にわたって使うことができます。しかし、木目調の家具を長年使うためにはメンテナンスが欠かせません。
この記事では木目調家具を長持ちさせるメンテナンスの方法を解説します。
1. 木目調家具を長持ちさせるメンテナンスの方法
木材で作られた家具に用いられる塗装にはいくつかの種類があり、それぞれの塗装でメンテナンスの方法が異なります。ここではウレタン塗装と、オイル塗装の2種類の木目調家具のメンテナンス方法について解説します。
1-1.ウレタン塗装
ウレタン塗装は木の表面にポリウレタンの樹脂で薄い皮膜を作る塗装方法です。艶々した見た目と滑らかな手触りが特徴で、傷や汚れがつきにくくなっています。
ウレタン塗装の家具は特別なメンテナンスをする必要がありません。日常のケアでは中性洗剤を薄めて布に浸し、きつく絞ってから表面を拭きます。その後は乾いた布で水気をしっかり拭いておきましょう。
1-2.オイル塗装
オイル塗装は木の表面に植物性のオイルを染み込ませる塗装方法です。ウレタン塗装のように皮膜ができないので、木そのものの風合いを感触でも感じることができます。木目や色味も自然のままに生かされるのが特徴ですが、水に弱く、傷や汚れがつきやすいというデメリットがあります。
オイル塗装の家具のメンテナンスをするときはまず、きつく絞った布で表面の汚れを拭き取りましょう。それでも落ちない汚れは目の細かい紙やすりで表面を削ります。
その次にワックスを塗っていくのですが、おすすめなのが蜜蝋ワックスです。艶出しと防腐効果があり、天然素材なので体にも優しいので安心です。布に少しずつ塗り、薄く薄く伸ばしながら塗っていきます。全体に塗れたら10分ほどおき、その後乾いた布で拭き取り、しばらくは物を置かずに乾燥させましょう。
1-3.無塗装
それでは、無塗装の家具の場合、メンテナンスの方法はどのようなものになるのでしょうか?
塗装をしていない天然木の家具は傷も汚れもつきやすく、水にも弱いのですがその劣化をあえて楽しむ、という考え方もあります。しかし、天然木の家具は乾燥しすぎると割れや剃りが出てくることがあるので、家具表面を保護するためにオイルやワックスを塗ると良いでしょう。
2.木目調家具を使う上での注意点
木目調家具を日々使う上で気をつけなければならないことをいくつか挙げていきます。
2-1.直鎖日光を避ける
木製の家具は日光に長く当たると日焼けしたり乾燥しすぎたりすることがあるため、直射日光の当たらない場所に設置するようにします。
2-2.水気に注意する
木製家具は水に弱いため、濡れた後はしっかりと乾拭きするようにしましょう。
2-3.カビに注意
湿気の多い場所に木製家具を長期間置いておくとカビが生えてしまうことがあります。カビを防ぐために時々風通しの良い場所で影干しすると良いでしょう。
3.まとめ
木目調家具を長持ちさせるメンテナンスの方法と木目調家具を日々使う上で気をつけなければならない注意点について解説しました。
正しい方法でメンテナンスを行い、木目調家具をいつまでも良い状態で使っていただければと思います。